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zoom RSS 「愛してる」はなぜ使われない?―恋する日本語文法―

<<   作成日時 : 2010/12/10 19:02   >>

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日本の男はあまり「愛してる」と言わないと言われる。なぜだろう。野暮は承知で、あえて文法的に考えてみる。

日本語で「わたしはあなたを愛している。」は、英語では「I love you.」となる。

日本語では「愛する」ではなく「愛している」で「今の気持ち」を表現する。「走る―走っている」と同じように、「愛する」だけでは今のことを表さず、未来のことを表すのだ。

しかし、英語では「be -ing」(進行形)を使わない。英語の場合、これは現在形なんだからそれで良いようにも見えるけれど、例えば「run」だったら「be running」になるのと比べてみると、ちょっと変な感じがする。(runのまま使うと、習慣などの意味になります。)

「いる」「ある」のようにそのままで今のことを表す動詞もある。「いる」「ある」は動きや変化ではなく、状態を表す動詞だ。逆に言うと、「愛する」の方は「ている」で「今」を表すから動きや変化を表す動詞だということになる。

一方の「love」には動きや変化のニュアンスがない。だから、進行形が要らない。つまり、「いる」「ある」のような状態的なニュアンスだ。

考えてみれば「fall in love」なんて言葉もあるように、恋は「落ちるもの」であって「するもの」ではない。「する」なんて頑張ってる時点ですでに疲れそうな言葉が「愛する」なのだ。実感とまるで合っていないのだ。こんなもの、言いにくくて当然だ。

これは日本人が恋愛音痴だからなのかというと、そうじゃない。古くはちゃんと「恋ふ」という言葉があった。これはそのままでちゃんと「今」の意味になる動詞だ。「思ふ」や「偲ぶ」も同様だ。

「愛する」の「愛(アイ)」は元々中国語。中国語でも進行形に当たる表現なんて使わないのだけど、それに「スル」なんて付けたせいからか、ちょっとおかしなコトになってしまったのだ。で、結局わざわざ作ったこの単語、うまく使いこなせていない日本人なのだった。

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