takosan's blog

アクセスカウンタ

zoom RSS 羽うちわ。

<<   作成日時 : 2012/10/03 17:42   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

前回の記事で、「天狗の羽団扇」という昔話について書いた。

タイトルは忘れていたので、覚えていた内容から適当に検索したのだけど、タイトルが読めなかった。

「天狗の羽団扇」

「天狗」は読める。「てんぐ」だ。「団扇」もOK。「うちわ」だ。さて、「羽」は?

「う」だろうか。「羽毛」という熟語もある。しかし「ううちわ」になるし重箱読み(音読み+訓読み)になるのでこれはない。

となると「はね」か「は」になる。個人的に言いやすいのは「はねうちわ」だが少し長い。できれば4音節におさえたい。となると「はうちわ」か。けど言いにくい。

正解はこちら

自分の無知が確認できたので、ついでに「うちわ」の語源についても調べてみた。

打ち羽の意  『広辞苑』
打ち羽の意という。  『明鏡国語辞典』
「打ち羽」の意とも  『精選版日本国語大辞典』


『広辞苑』が断言しているのに対して、『明鏡』と『日国』は断定を避けている。元々は仮名で書く場合は「うちは」であったし、うちわの作りから考えても確かに骨が羽に見立てられるので「打ち羽」が語源でもおかしくない。

となるとおかしいのは「羽団扇」だ。「羽打ち羽」と言っていることになる。「ヒト人間」「部屋ルーム」「びっくりサプライズ」……

このパターンで定着した単語で思いつくモノに、「トウモロコシ」がある。

トウモロコシの「とう」は「唐」であり、中国のコト。唐黍と書いて「とうきび」とも言う。つまり大陸から入ってきたからその名が付いたのだろう。どこから日本に入ってきたかによって、農作物の名前に地名が付くコトは決して珍しくなくて、「カボチャ(カンボジア)」や「ジャガイモ(ジャカルタ+イモ)」が有名だ。

問題は「モロコシ」で、高校時代に古文で習ったヒトもいると思うが、「モロコシ」も元々は中国のことを指す言葉だ。

つまり「トウモロコシ」は「チャイナ中国」とか「中国支那」、「オレンジレンジ」のような名前ということになる(三つめは少し違う)。大陸から入ってきて「モロコシ」と名付けられたモノが先にあり、語源を忘れた頃に新たなモロコシの一種が大陸から伝来して「トウモロコシ」と名付けられたということらしい。

話を戻すと、団扇の初出例は西暦934年頃。一方の羽団扇は1603〜1604年刊行の『日葡辞書』という日本語とポルトガル語の辞書。1603年から江戸時代なので、比べるとかなり新しいし、669〜670年の差がある。

「うちわ」の語源は「打ち羽」説が有力だけど証拠が無い。羽団扇登場までの600〜700年の間に語源も忘れてしまっただろう。そうなると、「うちわ」の「わ」が「羽」だとも思わない。そこに羽でできた「うちわ」が登場する。

「羽うちわ」に違和感を持つヒトはほとんどいなかったのだろう。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
羽うちわ。 takosan's blog/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる