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zoom RSS 100位。

<<   作成日時 : 2013/09/20 15:26   >>

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今年の全国学力テストで、静岡県が小学6年生の国語の基礎的な知識をみる「問題A」で全国最下位になった。ニュースによれば、静岡県知事が、

「責任は子どもの能力を引き出す役割を担う先生にあり、先生に責任感を持ってもらう」
「県内で成績が低かった100校の校長の名前を公表する」

と宣言したそうな。現時点では「上位100校の校長を50音順で公表」というところに落ち着きそうだという報道もされている。いずれにしても、この知事は趣旨を大きく取り違えている。

全国でテストをすればどこかの県が必ず最下位になるし、県内上位・下位100位だって同じことだ。国語の「問題A」というのがどんな問題で、その中のどの問題を、どういう間違え方をしているのかの方が重要だ。そこの分析は「先生の責任」と丸投げしつつ、「校長名の公表」だけやって強圧的に物事を解決しようとしている。

「最下位は恥だ」と知事のプライドが傷ついたせいで、怒りを現場にぶつけているように僕には見える。

(続きます)

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
本屋さんに行ってよく見てくださいね。
誰も頼みもしないのに、学校が全国でランキングされて、平積みされています。母校は60何位でしたが、当然に教育内容なんて書いていません。
なぜ、公表してはいけないのですか?低位なら、それを踏まえて校内的に対策を説明して、取り組んでいけばいいことですよ。
残念なことに、その責任を持たず、言い訳ばかりしている教員は少なからずいます。私自身も現場で見ていてイライラしてしまいます。学校長はそれを指導する役目です。
デスモ
2013/09/23 19:42

>デスモさん

コメントありがとうございます。
仰るとおり、現場の先生に責任感は必要ですし、校長はそれを指導するべきだと僕も思います。ですから、この記事で単に公表するなと言いたいわけではありません。

ただ、結果は結果として大いに受け止めた上で、原因の分析が先では無いかなと思うのです。「成績下位は公表する!」と知事が感情的に宣言すれば、公表された結果を見る世間の目も「点数」の方に行ってしまいます。

児童・生徒達もその親も「世間」の一員ですから、「点数を取らなければいけない」という考えに流される人も少なくないでしょう。傾向と対策をしっかりおさえれば、おそらく全国学力テストの「点数」は向上します。しかし、「点数」だけ狙えば、本来測りたかった「能力」は測れなくなるのではないでしょうか。

(続きます)
takosan
2013/09/25 18:04
(続きです)

そこは教師が気をつければ良いと口で言うのは簡単なのですが、実際には難しいと思います。試験の度に順位が出て、成績が悪いと「教員の責任だ。この学校は悪い学校だ」と世間から見られるのでは、まずは結果を出すことを優先せざるをえなくなるからです。

例えば進学校の高校の先生は、本質的なことをきちんと教えたいと思っている人も多いですが、大学受験がある以上、試験で得点につながるようなことを優先せざるを得なくなっています。本当に面白い部分は、授業の隙間に挟み込むようにして何とかねじ込むのがやっとということをおっしゃっていた先生もいらっしゃいました。

文科省が行う調査によって、公のお墨付きで「順位を公表」というのは、そういう大学受験に見られる問題点をすべての小学校や中学校にもたらすリスクがあります。民間のランキングを載せた本とは影響力が違います。

調べたい能力を常に完璧に明らかにしてくれて、その対策だけやっていれば伸ばしたい能力がぐんぐん伸びる、万能で欠点のないテスト問題が作れるなら良いのかも知れませんが、(目指すことは大事ですが)あまり現実的ではないと思います。
takosan
2013/09/25 18:05
(さらに続きです)

また、いわゆる「荒れた地域」「柄の悪い地域」「経済的に困窮している家庭が多い地域」というものもあるわけです。また、今回の調査結果は基本的に公立を問題にしていますから、私立の小中学校に通わせる家庭が多い地域の公立は自然と平均点が下がります。こういった地域の先生方の多くは非常に努力されていると思いますが、「成績」という点では苦戦しやすい環境です。

県別の順位が出て、反射的に「下位の学校を公表だ!」ではそういった地域で頑張っていらっしゃる先生方は報われません。

さらに、順位を学校別に公表すると、世間からは「出来の悪い学校」と見なされます。これは、児童・生徒達にとっては傷つきます。さらに今回の知事の場合、「先生に責任がある」という論調でしたから、「先生が良くない学校」とも見なされます。児童・生徒の中には、「自分の成績が悪いのは先生のせいだ」と考える子もいるでしょうし、その親も同様です。学校と家庭の信頼を失わせかねません。もちろん本当に教師が悪いなら仕方の無い場合もあります。しかし、「下位100校」の公表という発想には、すでに述べました地域独自の事情などに対する配慮は見られません。

学校長にきちんと指導して欲しいなら、「あなたのところはこの順位でした。つきましては、その原因分析と対策の実施およびその報告をしてください」と連絡すれば良いのではないでしょうか。どこが何位で、どういう問題の正答率が低いかは把握しているわけですから。

その指示を出したり点検をしたりする主体が教育委員会であるべきなのか、知事であるべきなのかは制度の問題になるので、僕にはわかりませんが。

学校別で公表する!と知事が宣言するからには、そのことが招くさまざまなリスクや問題点について、きちんと対策を講じた上でのものであって欲しいと思います。
takosan
2013/09/25 18:06
(さらに追記)

「ではどうするべきだと考えているのか」について書いていなかったので、追記します。

まず、現状では県単位の順位は出ています。これを事実として受け入れる場合は、県で対策を練って県内の小中学校で情報交換しあい、連携して行動するべきだと考えます。

公立の小中学校というのは教育行政の単位として(都道府)県の枠があり、県毎に教育委員会があり、教育方針の大枠も県単位です。教員採用試験も一部(横浜や名古屋、福岡など)を除けば県単位で行われ、教員も基本的には県内で異動します。校長も同じです。

したがって、「テストの成績が悪い」ということの責任を校長や教員に負わせたいのなら、公立なら県単位の方がふさわしいということになるからです。

この状況下で静岡県知事のように、各学校個別の問題として順位付けをしようとすると、問題が起こります。

テストをやれば必ず順位はつくわけですから、上位も下位も出ます。回数を重ねれば前回や前回と比べてどうなったかということも見えてきます。

自分の学校の順位は下げたくありません。その一方で、他校が順位を上げれば、自分のところが下がる可能性が生まれます。
takosan
2013/09/25 21:44
(追記の続き)

切磋琢磨が生まれていいじゃないかというとそうとは限りません。この構造下では、自分の学校の順位を下げないためには、他校が成績を上げないようにすることも有効だからです。(クラス単位まで行けば、クラスの一番成績の悪い子をテストの日に休ませれば簡単に平均点は上がります。)

そうなると、自分のところで効果的だった対策は他校には教えたくないという考えが働きます。これでは効率よく県全体の成績を押し上げることはできないでしょう。

実際、前回と比較して地域間格差は縮まったという結果が出ていて、前回下位だった高知県が行った対策も公開されていますので、県単位での順位公表は一定の効果はあったのかも知れません。

ただ、静岡県知事のようなヒステリックな反応をする人もいることを考えると、規模が違うからゆっくり進行しているだけで、県単位の順位公表にも学校単位の公表と同様のリスクはあるのかもしれません。

というわけで、最終的に歯切れが悪くて申し訳ありませんが、県単位の順位公表の是非については、僕には現状では判断できません。

長々と書きましたが、単文で意を尽くして書くのは難しいと言うことを改めて感じました。また、自分の考えをまとめる良い機会ともなりました。御礼申し上げます。
takosan
2013/09/25 21:46
「公開」は原則でしょう。もちろん、結果を受けて、どうするか、なのです。
静岡県知事は、そういう視点の欠けた公開である印象は確かにします。結果だけだして、あとは現場のお前らで何とかせよ、それは地方の長としての資質が疑われる。
5年前ですか、橋下大阪府知事(当時)が、学力テストの低位の結果を受け5年後には平均以上にすると目標を打ち出しました。
英語の低学年時からの履修、高校の「文理科」の設置、全教職員へのパソコンの配布等々、「府」としての取り組みにつなげました。残念ながら目標達成とはならなかったですが、公立再生に道を進めています。
前の自民党時代なら「結果無視」 その前の共産党時代なら「学力テストの反対を叫ぶ」ということで、教育を受ける子たちに何ら利益をもたらさなかったでしょう。
もっとより良い策はあるのかもしれません。学力テストは「状況把握」であり、そこからどういう対策を県、あるいは現場が取るか、が大事だと思います。
デスモ
2013/09/26 08:27
●>デスモさん
返信ありがとうございます。
テスト(の順位)が目的になってしまうと本末転倒なので、そうならないように願いたいものです。

公立の小中学校は原則として「住んでいる場所」で通う学校が決まるので、地域性は必ず考慮が必要です。

僕も高校の非常勤講師(公立の定時制、公立の商業高校、私立の進学校)を10年(その他、高専、短大、大学も非常勤で行きました)していましたが、進学率の高い高校の多くは、特別な教育をしている場合よりも、入試でできる子が入ってくることに依存している場合の方が多いことはご存じかと思います。(もちろん、先生が何もしていないわけではなくて、教えやすいのでうまく伝わるし、勉強の習慣も比較的つけやすい。)

これが入試ではなくて「誰が住んでいるか」で決まるのが公立の小中学校です。学校別に公表する場合、「順位の低い地域の皆さんはショックを受けるかも知れませんが、地域全体の問題として取り組みましょうね」というメッセージをトップが出して、理解を得て、支援体制も整えて、という準備をきちんとしないと、「あの地域は出来の悪い地域」「あの辺には住みたくない」と差別意識の元にもなりかねません。

高校は公立も入試があるので、商業高校や工業高校等の問題もありますが、統一テストでランクが発表されても違和感はないのですが。
takosan
2013/09/26 12:32
●大阪の件

大阪の場合、府で取り組んでいる点は良い点だと思います。ただ、小学校が思うように伸びず、中学校では下位に低迷、とあまり成果は上がらず、教育委員長や教育長がショックを受けているコメントが報道されていました。

先日、某県の公立中学校の校長先生(静岡でも大阪でもありません)と話す機会がありました。その方の話では、大阪では教員(特に校長・教頭レベル)の士気が大きく下がっているのだそうです。理由は橋下氏だとのこと。

橋下氏は前回順位が低かったとき、そしてその後も「大阪の教育委員会が悪い」ということを主張していました。そして、「次回は平均を上回ってみせる」と宣言し、改革を行いました。

明確な目標を掲げるのは良いことですが、わざわざ身内に「敵」を想定した手法には問題があります。これでは今まで悪かったのは「現場のせい」、改革で成果が上がったら「俺の手柄」ということになってしまいます。

いくら現場が頑張っても、これからは橋下氏の評価だけが上がり、現場は「橋下氏のおかげで」真っ当な教育が出来るようになった、ということになります。しかも成果が出なければ「諸悪の根源」である教員のせいにできるのですから、現場の士気が上がるはずがありません。(現在は市長になっているので、なおさら責任は問われません。)

いろいろやったわりに成果が上がらなかった一員は、この、人心の掴めなさ具合にあるのではないかと思います。

彼は刺激的な言葉でまずは議論を呼び起こし、そこから着地点を探っていく手法をよく取りますが、今回はそれが裏目に出たのかなと思います。もう少し現場の教員のプライドをくすぐってその気にさせる術も身につくと、良い方向に向かうと思うのですが。
takosan
2013/09/26 12:41

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